膝関節の手術は靭帯再建術・人工関節置換術・骨切り術・半月板手術に対する手術を行っています。
前十字靭帯損傷は、手術が必要なスポーツのケガの代表です。転倒や転落、交通事故なども受傷原因になります。スポーツや重労働に復帰する場合は、膝の安定化のため手術が必要になります。また、膝の靭帯を複数損傷した場合に、安定した歩行・軽い運動のためにも手術が勧められます。
通常、初回手術は半腱様筋を用いた解剖学的2重束再建を、再損傷の場合は骨付き膝蓋腱を用いた手術を行っています。
半月板損傷を伴っている場合は、損傷部位と損傷形態に応じた縫合術を行っております。縫合術が適応でない場合は、部分切除を行っています。軟骨損傷を伴っている場合は、骨軟骨柱移植も行っております。
後十字靭帯損傷については、保存治療で多くは治癒しますが、再建手術も行っておりますので、ご相談ください。
2020年 | 89件 |
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2019年 | 98件 |
2018年 | 91件 |
変形性膝関節症の診断がついており、注射や薬、リハビリなどでも膝の痛みが良くならない場合に行います。膝が伸びない、曲がらない、O脚変形をしている場合に、痛みを緩和する目的で手術をします。同時に、脚がまっすぐになります。
当院にはリハビリ病床が併設されているため、杖なし歩行までリハビリが可能です。
年齢にもよりますが、1か月半から2か月程度、入院が可能です。もちろん、短期入院にも対応できますのでご相談ください。
人工関節は術後の感染が一番の問題になります。糖尿病、虫歯、歯周病、水虫、膀胱炎、蓄膿症、膝周囲の皮膚炎などの持病がある場合は、そちらの治療が優先されます。内科疾患が悪化している場合にも、関節痛を起こすことがあり、それらの治療を行うと、膝の痛みが緩和することも多くあります。膝の痛みだけにとらわれず、全身の健康に気を付けることで手術を回避できることもあります。
膝の伸びが悪い場合や、モモの筋力低下も膝の痛みの原因となりますので、膝を伸ばすストレッチや、モモの筋力トレーニングを行うことも重要です。
2020年 | 56件 |
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2019年 | 54件 |
2018年 | 30件 |
O脚があり内側半月板損傷や内側の軟骨損傷が痛みの原因になっている場合に行います。
最近、ご高齢の方でもスポーツ愛好者が増加しており、加齢やスポーツが原因で膝が痛くなってしまうことがあります。人工関節では、スポーツや重労働は勧められませんが、半月板のクリーニング手術とO脚矯正の骨切り手術の併用で、ある程度のスポーツ活動に復帰できる場合があります。また、40代、50代で、人工関節手術を受けるには、まだ年齢が若すぎるという方にも、適応になります。すねの骨を切り、その部分に人工骨を入れて、プレートとネジで固定します。
手術後1~2年で、固定金属の抜去を行うので、体内から異物がなくなることもメリットになります。
2020年 | 36件 |
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2019年 | 29件 |
2018年 | 29件 |
関節鏡で手術を行います。原因には、ケガ、円板状半月板という先天的な形態異常、加齢などがあります。ひっかかりで膝の動きが悪い場合や、痛みが薬や注射で改善しない場合に手術を行います。半月板は重要なクッションですので、可能な限り縫合術を行っております。
半月板は血の巡りが悪く、ただ縫っただけでは治りが悪いことがあります。そのため必要に応じてフィブリンクロット(手術中に採血をして、血糊を作ります)を使用して、半月板のくっつきを良くしています。縫合できない切れ方の場合は、最小限の切除にとどめています。
2020年 | 94件 |
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2019年 | 51件 |
2018年 | 36件 |
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